こっこが教えてくれること

 

昨日、いつものように朝のうちに家事を済ませて、

河原を歩きながら駅前に買い物へ。

 

日差しもきつくなく、風も涼しく、

歩いているうちにだんだん体がすっきりしてきたので、

少し遠回り。

 

用事を済ませながら2時間くらいブラブラ。。。

 

お腹も空いてきたし、そろそろ歩いて帰ろうかと思い始めたころ、

なんとなくお腹が張ってきた。

ベンチを見つけては、座る。

すぐに治まるので、また歩き、の繰り返し。

 

そんなに強い張りではないし、15分くらいなら運動がてら歩いて帰れるかな、

と思い、最後に20分くらい休憩してから、歩き出した。

 

5分も歩かないところで、お腹が硬く張ってきた。

足を前に出すたびに違和感。

座れるようなところはなく、取り合えずその場に立ち止まる。

徐々にお腹が柔らかくなってくる。

少しずつ歩き出す。また違和感。

 

座れる場所を探し、何とかそこまで歩く。

座ったらすーっとお腹は柔らかくなっていく。

また立ったらお腹張るかな、こっこ苦しいかな・・・

でも、バス通りでもなく、歩くしかない。家まであと半分のところまで来たし。

 

「こっこちゃん、苦しくない？大丈夫？」

自然と話しかけていた。

そう言えば、外で一人の時に声に出して話しかけることって今までなかった。

 

ゆっくり立ち上がり、少しずつ歩き始める。

今にもお腹が張ってきそうな違和感は、もうとれない。

 

「こっこちゃん、あと少しだよ、がんばろうね」

お腹をさすりながらそう言ったら、少し違和感が引いていく。

不思議だけど、きっとこれが繋がっているということなんだ。

何度も話しかけながら、やっと家に着いた。

 

玄関を閉めた途端に、一気にお腹が張った。

階段を上がれず、しばらく座る。

 

水分を取って、軽く昼食を食べ、横になったら落ちるように2時間眠った。

疲れてたんだ、私。

 

 

目覚めると、こっこはいつもの様にぽこぽこいってる。

お腹に手をあててみる。ああ、よかった。

 

「今日はちょっとがんばりすぎちゃったね」

・・・ぽこ・・・

「こっこちゃん苦しかったよね、無理しちゃいけないね」

・・・ぽこ・・ぽこ・・・

「ごめんね」

・・・・・ぽこ・・・・・

 

そう言った途端に、涙がぼろぼろ出てきた。

まだまだ自分本位だったことに気づいた。

 

今この子を守ってあげられるのは、本当に私しかいないんだ。

 

ぼこぼこと大フィーバーしているいつもの胎動とは違って、

はじめて、こっことちゃんと会話ができた気がした。

 

 

ちょっとでもおかしいかなと思ったら、無理をするのはやめよう。

 

私はどうも、以前から自分の体を酷使してしまうところがあって。

妊娠してからも、家にいても何かと動いていた。元気な時はいいけれど、疲れている時も。

 

 

お腹のこっことの生活もいよいよ後期に入る。

頑張らないで、こっこと一緒に体に無理のない生活をしよう。

 

頑張るのは出産の時までとっておこう。

きっと私、ちゃんと頑張れるから。