やっと、猛暑がおさまってきましたね。
先日、夕方に姫ちゃんと窓際で遊んでいたら、秋を感じさせるような気持ちの良い風が吹いてきました。
「わー、風が気持ちいいねー」
何気なくそう言いました。
しばらくして、また風が吹いてきました。
その時です。姫ちゃんが
「おぉーーー」
と言って風が吹いてきた方を見て、笑顔で私を見て、また外を見て。
穏やかな自然な笑顔で風に吹かれていました。
まだ短い髪がさらさらとなびいて。
私は、びっくりしました、そして、感動しました。
分かる?分かるんだ!
風が気持ちいいということが。
気づけばその数秒間、瞬きもせず、姫ちゃんの横顔に見入っていました。
1歳になったばかりの姫ちゃん。
1歳になる前くらいから色々なことができるようになりました。
鼻をかめるようになり、
積み木を積んで遊んだり、
ファスナーや瓶ふたの開け閉めに熱中し、
出したものはあった場所にしまっていたり、
言葉を良く真似したり、
名前を呼ぶと大きく手をあげたり、
「いただきます」と「ごちそうさま」ができるようになり、
音楽に合わせて体を揺らしたり。
我が家は何かを教えるということはほとんどしていないので、
それでもここまで色々とできるようになるんだー、と思っていました。
手先はどんどん器用になるし、目や耳で物事を捕らえる能力もかなり発達しています。
それに加えて、「風」という目には見えない、よほど強風でなければ音もしないものを肌で感じ、さらにそれが「気持ちがいい」と思う感性が育っていたことが、本当にうれしかった。
これは教えられるものではないし。
あの日の姫ちゃんの横顔は、脳裏に焼きついて離れません。
たぶん、一生忘れないと思います。
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